第1話


パチュリー「さて、いよいよ樹海に挑むわけだけど」

フランドール「なんか入国試験をうけろとか言われたんだよね」

レミリア「なあに、わたしたちにかかれば楽勝よ。たがが地図を作るだけの作業でしょ?素人でもできるじゃない。」

フランドール「自信満々だね」

美鈴「面倒くさいなあ。早く落第して帰りましょうよ」

レミリア「あなたは人生を落第しろ」

フランドール「入って少し進んだら衛士さんがいて、ついてこいと言われました。」

レミリア「なに?案内してくれるの?自分で探索したいのに」

パチュリー「あ、ちょっと!!歩みが速くて地図を描くのが間に合わないわ〜」

美鈴「これ犯罪ですよ。あたしら樹海の奥でなんかされるんじゃないんですか?」

レミリア「馬鹿を言うんじゃないの」

フランドール「えっと、ここから出口まで4人だけで帰るのが試験だって。あと地図も作れと」

パチュリー「え〜いきなり遭難からはじまるの〜」

美鈴「これ落第=死じゃないですか。まんまとはめられましたよ」

レミリア「うろたえるんじゃない!大した距離は歩いてないし、ほとんど一本道だったわ。方角も大体分かっているし、何の問題もないわ」

フランドール(あ、お姉さまちょっと格好いい)

パチュリー「そうね、レミィが言うなら間違いないわ」

美鈴「言ったからには責任とってくださいよ」

フランドール「ねえ、あそこにいるのって敵かな?」

レミリア「ちょうどいいわね、レミリア・スカーレット武勇伝の1ページ目を飾る戦いといきますか」


少女戦闘中…


レミリア「なによここの敵は。一回の戦闘で体力半分持っていかれるとかありえないわ」

パチュリー「普通体力の10分の1とかじゃないの〜?」

美鈴「あいつら早いですよ。特にあの針ネズミ、必ずこっちの先手をとってきますよ」

パチュリー「衛士からメディカ5つをもらったけど、あらかじめ買っておいて正解だったわね〜」

美鈴「5つじゃ足りませんよこんなの」

レミリア「まったくもう、誰かさんが財布を忘れなければ十分に薬が買えたのに」

美鈴「お前だよ!!」

フランドール「おしゃべりしている暇はないよお姉さま!!敵だよ!!」

フランドール「はぐうぅっ!!」

レミリア「フラン!!」

フランドール「うっ……お姉さま……あと……」

レミリア「『後は任せた』ね!!大丈夫、必ず……」

フランドール「後でぶっ殺す……」

レミリア「そうくるか」

パチュリー「あ、やった!出口よ、出口が見えてきたわ!!」

レミリア「え……?」

パチュリー「……どうやら地図を完成させるまで帰してくれないみたいよ」

レミリア「ちょっと待ってよ!!フランが死にかけてるのよ!!それなのにあんたは試験を優先するっていうの!?」

美鈴「お嬢様?」

レミリア「フランにもしものことがあったらあんた責任とれるの!?いっとくけどわたしにかかればこんな植物頼りの小国なんてイチコロなんだからね!!今夜は月が紅いわよ!!」

パチュリー「……レミィ、樹海ではね、冒険の途中に戦闘不能者が出ることなんて当たり前のことなのよ。これからもっと上へ行ったらこんなことしょっちゅうなんだから。仲間が傷ついたくらいでパニクってたら、冒険者になんてなれないの……きっとこの試験はそれを試すためのものよ。あきらめて地図を完成させましょ、ね?」

レミリア「……ふん、わかったわよ。確か行ってない脇道がいくつかあったわね……」

レミリア「くそっ、こんな時に!!」

パチュリー「これまずいんじゃない?他の敵より強そうよ!今他に戦闘不能者が出たら本当に全滅しちゃうかも!」

レミリア「逃げるしかないわね……」

パチュリー「逃げられるかしら……」

レミリア「美鈴!!咲夜が装備してくれたあれをつかって!!」

美鈴「咲夜さんが装備……?あッ!!!」

全力逃走

美鈴「うおおおおおおおおおおおおおおおっ!!(なんかハイ)」

パチュリー「スゴイ!!一発で逃げられたわ!!」

レミリア「あらあら、どうやらおいしい所を持っていかれた様ね。次はわたしの見せ場も用意しなさいよ?」

美鈴「言ってる場合じゃねええ!!てか逃げが見せ場とかあたしの人生それでいいのか?」

レミリア「仲間を逃がすのもヒーローの仕事よ〜。ひゅーひゅーカッコいい〜」

美鈴「うう……なんか微妙な気分だなあ」


フランドール「という訳で途中でわたしが倒れちゃったけど、なんとか合格することができました。」

パチュリー「地図を埋めている途中にお花畑があって、そこの回復イベントでフランが復活したのは嬉しかったわ〜」

美鈴「まあその後あたしが倒れましたけどね」

レミリア「ふう、油断していたわ。1階からこんなピンチに見舞われるとは思ってなかったわ」

美鈴「怖くなって帰りたくなったりしませんか?」

レミリア「いや、ますますこのまま帰るわけにはいかないわね。フランの仇である世界樹……その謎はこのわたしが明かしてみせる」

パチュリー「『世界樹がフランの仇』……面白いこというわね〜」

フランドール「どっちかっていうとわたしの仇って、お姉さまじゃないかな?」

美鈴「ですよねー、あんないきがっておいて結局あんまり役に立ってなかったじゃん」

パチュリー「そうよね〜フランが倒れた時もあんなに泡くっちゃって」

レミリア「うっ……」

フランドール「お姉さま、わたしね、衛士さんに必死でほえているお姉さまを見てて、思ったことがあるの」

レミリア「フラン」

フランドール「あのときのお姉さまって……」

レミリア「……」

フランドール「必死杉wwwwクソワロタwwww」

レミリア「ブッ!!!」

パチュリー「ほらほら、姉妹喧嘩はその位にして、今日はもう休みましょ」


咲夜「お帰りなさいませ皆さん。さぞかしお疲れでしょう。もしよろしければわたくしが抱いて差し上げますが」

レミリア パチュリー フランドール 美鈴「断る!!」


次回へ続く


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